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  • 2017/01/02 00:52

    年末、友人の米田(コメダ)とスターバックスに行った。

    その雑感である。


    待ち合わせ合流における僕の第一声「今日、自転車?

    米田(コメダ)はニコリともせず「ごめん、全く聞き取れない」と言う。

    おそらくこの灰色の声の原因は寒風吹き荒れる京都の街を自転車に乗っていたからだと思う(すごく暖かいファーのついたコートで首元を温めていた事実はどうする?)。

    *写真は4年前


    ともあれスターバックスに入った。

    正直、僕はあまり行き慣れていない。

    注文の仕方というかメニューの内容を把握していない。

    そんな僕を尻目に米田(コメダ)は注文を一発で通す。

    「チャイティーラテ 全部ミルクでお願いします」

    「かしこまりました」

    秘密の合言葉のように通じ合う米田(コメダ)と店員。


    少し悩んだ僕は無難に「ココアで」と発した。

    僕の声はカウンターを超えなかった。

    どうやら声は灰色のままだった。


    ココアで」と、もう一度言う。

    「あ、ココアですか?」店員の確認。

    僕は頷く。

    すると店員から続けてサイズの確認をされる。

    僕はサイズの要領を得ないままトールでと言った。


    しかし、スターバックスのサイズを把握してない僕にはどうやらトールがレギュラーサイズの語感ではないように思われる。

    なんかトールサイズのラージサイズ感。

    そして今、この文章を書きながら、その感覚をワイフに伝えると「それはつまりはなまるうどん現象ね。所謂、はなまる現象、略してはげよ」と僕をたしなめる。


    次の質問を店員が繰り出す。 「アイスですか?ホットですか?」

    そうですね、この季節、この喉のコンディショニング的に…うーん、アイスで!オッケー☆とは言わない。

    僕は「ホットでお願いします」と言い、注文が完了した。


    そして僕はここはおごってあげるよと灰色の声で、米田(コメダ)を喜ばせた。

    僕のココアと米田(コメダ)のチャイティーラテの2個で【¥853】であると店員が告げる。

    なので財布から千円札を取り出し、お金を置く皿にその千円札を乗せた。

    店員は「あ、¥1,000でよろしいですか?」と問う。

    ”ん”の強烈なインパクト。

    僕は戸惑い、米田(コメダ)は笑う。

    あ、はい

    「あ、かしこまりました!」

    僕は戸惑い、米田(コメダ)は笑う。

    そして注文はあちらでお受け取りくださいと言われ、受け渡しテーブルの前に移動した。

    米田(コメダ)は8割ほど埋まっている店内の席の確保に向かってくれた。

    僕は器用にドリンクを作っているスタッフをぼんやり見ていた。

    すると突然、そのスタッフが「チャイティーラテは全てミルクでよろしかったですか!」と微笑みをたたえ、僕に2度頷いてみせた。

    つられるようにも僕も微笑みをたたえて頷いた。

    すごくドキドキした。


    こうして僕のスターバックス注文体験は幕を閉じた。

    たかだか5分にも満たない話である。


    *写真は3年前

    おわり